俺は17歳の高2で暇さえあればゲーセンに入り浸つていたがある時、数人の不良達に囲まれて カツアゲされそうになつた。 そこを助けてくれたのが今の俺の兄貴である山谷だつた。 年齢は28歳で組傘下の若頭、つまり暴力団なのだ。 「 お前・・甘いマスクしてるな、いくつだ・・ 」 「 ハイ、高2の17歳です・・ 」 「 アルバイトしないか?いい仕事だと思うがな・・ 」 「 どんな仕事ですか?」 「 あの女の子をナンパできるか? あの子だよ 」 山谷が指さしたのは短髪の見るからに中学生に見える、少し太めの少女だつた。 「 ええ・・ナンパには自信がありますがどうするんですか?」 たしかに山谷が云うように顔には自信があり、童顔に見える俺は中学生と思われる事がよくあつた。物腰も柔らかく、殆んど警戒心を持たれなくて80パーセントの確率で落とせた。 「 いいから、ナンパして今夜のうちに関係を持つんだぜ、アパートは用意してやるから・・・ 」 少し、理解にくるしんだが取りあえず、声をかけた。 「 ねえ・・何処からきたの?」 「 えっ・・K市だけど・・ 」 目が大きくて胸も大きい少女ははにかみながら答えた。 「 随分と遠くから来たんだね・・年はいくつ?」 「 中2の14歳だけど何故そんなこと聞くの?」 「 だつてさあ・・高校生に見えたから尋ねたんだよ・・ 」 これ位の女の子は少し年上に見られるのを喜ぶのを俺は知つていた。 「 ウフッ・・・本当かしら・・・ 」 もう、少女は俺に心を開いていた、墜ちたも同然だつた。