大学の後輩で偶然父兄会で見かけたU里さんは同じ年齢の子がいるとは思えないほど若く見えて笑顔がかわいい人でした。
でも、時々見せるどこか遠くを見つめるような目には同じ女性の目から見ても何か不可思議なものを感じていたのです。
「T里先輩。今度ゆっくりお茶でもしませんか」
屈託のない顔で笑うU里さんに
「実は息子のことで相談したいことがあるの」
思い切って切り出してみました。
「何かしら。じゃあ、息子と一緒にお茶会というのはどうかしら」
話は最初からかみ合っていました。
「はあ。お年頃なんですね」
「一回きりのつもりがもう何度も」
「うちの子も似たようなもので」
「今度お家にいらしてください。息子にはよく言っておきますので」
「いいんですか。T里先輩」
「ママ。いやだ。ママの美脚は僕だけのものだ」
「U里さんだってフォーマルとはいえ黒のストッキングはなかなかのもんだよ。それに何より母さんと違っておっぱいが大きい」
そういうと息子は黙ってしまいました。
「これが最後になるかもしれないから今夜はおもいきりハグしよう」