私は都内でOLをしている27歳です。 同じ職場に部署は違うのですが2つ上の彼がいます。 彼は優しく、とても私を大事にしてくれていて、彼といるととても穏やかで幸せな気持ちになれます。 ある日、彼が大学の時のサークル仲間と飲みに行くから一緒においでって誘ってくれて出掛けたんです。 居酒屋さんに行くと、その中には私が苦手なタイプの“藤木さん”という人もいました。 藤木さんはど...
多恵、39歳、結婚14年、私の妻で子供はいません。 この妻が今回の主人公です。 私の家がど田舎にある山村の神社で母は私が20歳の時に亡くなって父が宮司としてやっているんです。 昔は由緒ある神社だったそうですが父の代になって、あまりもうからない神社を時にはお寺にして時には葬式の場にしたそうです。 七五三から結婚式、葬儀場から法要の場まで冠婚葬祭の場として設けてきたそうで...
茨芽ヒサ
層積
Jの覚醒
腐蝕
俺が大学2年で妹が高3の時です。 妹がお腹いたいと言い出して母親が医者へ連れて行くと盲腸で緊急入院。次の日、今時大した手術でもないだろうけど手術は成功して妹は病室へ戻ってきました。母親は妹の姿をみて一安心したらしく俺を残して一旦家に戻るというので妹のそばについてました。しばらくするとおばさん看護婦さんがやってきて、ベットの周りのカーテンを閉めて俺を見て「お兄さん?」と聞くので「はい」と答え...
ピンクのスーツに地味な黒縁めがねの和華子先生の家は閑静な住宅街のレトロな木造住宅だった。 居間のいすに足を組んで座り白い下着をのぞかせた先生は、 「君のでかちんで、里美パイセンを逝かせちゃったの」 「そんな。でかちんなんて」 和華子先生の口から出る言葉ではありませんよ。 「ところで、今頃里美先生はどうしているのかしらね」 耳元でささやいた。 ズボンのチャックを下ろ...
同情か何かわ判らないが。この娘を守るって思っていた。恵子と嫁と話をして奨学金代わりに俺が出すから大学進学させようと、恵子はダメだよと嫁も迷惑かけたくないと頑なに拒んだがただでは無く貸すんだよ。利息も取らないし就職後少しづつ返せばいいともしいい人いて結婚したら返済完了でいいと納得させ部屋も俺のワンルームを明け渡した。俺は会社近くのマンションに越した。入学後は内の会社でバイトして生活費を捻出...
長い沈黙が続いた。 思い切って言ったことが吉と出るか凶と出るか。 Tさんの旦那さんは腹の出たまさに中年だ。身持ちの固いTさんは、この先、男として付き合うのは旦那さんだけだろう。過去にも旦那さん以外は知らないかもしれない。 Tさんにとってもチャンスなのではないか? Tさんは私の性格を知っているはず。慎重で無茶なことはしない性格を。 私は人生で二度と来ないかもしれないチャンスに賭けた。...
「え?浅井君が?」 「うん、体育館裏に連れて来てって頼まれたんだけど…」 「何か大事な話がしたいんだって。」 「何かしら?分かったわ」 歩き出す男の後について美奈子も歩みを進めた。 体育館からはバスケ部だろうか、ボールを床に打ち付ける音が聞こえ、運動部らしい掛け声が上がっていた。 男について来たはいいものの、体育館裏に浅井の姿は無い。 「あれ?おかしいなぁ…」 男はわざとらし...
SEOUL オリンピック以前の想いでで当時の空港は、金浦空港のみでした。 航空会社の地上勤務員との出会いから・・ 略毎月、本社への業務報告で金浦空港と成田空港を往復し、航空会社の地上勤務員(Kさん)との出会いは、 金浦空港の出発ロビーでした。 在る帰国日、出発Gateから駐機しているジャンボジェットが見えない程、霧が濃い日でした。 この霧では飛ばないな~! 予定の搭乗時間間際...